
ベトナムのドローン規制が変わるんだってね

これからベトナムでドローン飛行をする人は要確認!
- 2025年7月以降、ドローンの飛行には事前許可が義務化され、無許可飛行に対する罰則が強化される
- 日本人を含む外国人によるドローン持ち込みや飛行も原則規制対象となり、通関・申請・登録の各ステップが明文化される
- 観光・空撮目的でも事前に正しい手続きを踏まないと罰則のリスクがある
※この記事は、2025年6月時点の情報を参考に作成しています。
2025年7月施行!ベトナムのドローン規制が完全刷新
2025年7月1日、ベトナムでは無人航空機(ドローン)に関する制度が大きく見直され、新しい法体系がスタートします。
これは「人民防空法2024」および「通達39/2025/TT-BQP」に基づいたもので、これまで曖昧だった管理体制を明確化し、安全保障と市民生活の両立を目指す内容となっています。
- 操縦者(オペレーター)と機体の登録が義務化
- 空域は飛行高度別に厳密に区分され、認可された空域でのみ飛行が可能
- 空港や国境地域、軍事施設周辺は全面飛行禁止
- 外国人旅行者や在住者も制度の対象となり、事前の申請・許可が必要

趣味や空撮の目的であっても、油断せず準備することが大切!
規制の主導機関は国防省と空軍関連部門
ベトナムにおけるドローン規制は、一般的な航空当局ではなく、国防省(Ministry of National Defence)が中心となって行っています。
また、飛行高度や地域ごとに、以下のような管轄機関が細かく分かれています。
飛行高度・区域 | 管轄機関 |
---|---|
50メートル未満 | 地区軍司令部(District Military Command) |
50~200メートル未満 | 省軍司令部(Provincial Military Command) |
200~500メートル未満 | 軍区防空機関(Regional Air Defense Authority) |
500メートル以上 | 航空軍部門(Air Force Command) |
空港周辺(半径8km)、軍事施設周辺 | 空港空軍ユニットまたは該当防空機関 |
上記の機関は、飛行の申請受付、空域の管理、予測通知、許可の発行などを担当しており、事前に連絡・申請を行うことが原則です。
特に空港や国境付近などの重要エリアにおいては、申請が通りにくく、事実上の飛行禁止区域となっているケースも少なくありません。
ベトナムのオペレーター登録とドローン登録について
オペレーター登録はすべての操縦者に義務化
2025年7月1日以降、ベトナムでは無人航空機(ドローン)の操縦者に対し、オペレーター登録が義務化されます。
対象は国籍を問わず、外国人の短期滞在者や在住者も含まれます。
年齢制限 | 18歳以上 |
登録窓口 | 国家防空司令センターまたは地方軍事司令部 |
提出情報 | パスポート、顔写真、連絡先、使用目的、機体情報 |
登録証明 | 登録完了後、個別の識別番号が発行され、飛行時に提示が求められる |
有効期間 | 原則1年間(延長・更新可) |
外国人への対応 | 滞在資格・現地住所などの追加確認が必要な場合がある |
未登録の罰則 | 罰金、機体の一時押収などの行政処分の対象 |
特に外国人利用者は、現地での飛行を希望する前に登録を済ませておく必要があります。

本人じゃないと受け付けてもらえない点に注意!
ドローン登録の概要
ベトナムでは、2025年7月1日以降、無人航空機(UAV)も登録が義務化されます。
登録義務 | UAVを運航または使用する前に、登録を完了する必要あり(人民防空法2024 第29条) |
対象 | – ベトナム製:国防省認定の技術基準を満たす<U+3000> – 輸入品:上記に加え、輸入時に必要書類を完全に備えることが必須 |
登録内容 | – 登録証の交付・変更・再交付・仮登録・取消などが対象 |
登録機関 | – 公安省所属機関:一般的なUAV(ただし人民防空法例外あり) – 国防省:国防管轄のUAVについて登録担当 |
情報共有 | 公安省は、登録情報を国防省と協調して管理 |
施行時期 | 2025年7月1日から施行 |
ドローン登録は公安省または国防省の所管で行われ、ベトナム国内で製造・使用・輸入されるすべてのUAVが対象です。
登録証の発行、変更、仮登録、取消などが求められ、登録情報は公安省と国防省で共有・管理されます。
オペレーター登録とドローン登録にかかる費用
2025年7月以降、ベトナムでのオペレーター登録およびドローン登録は無償とされていますが、登録に関連する申請サポートや翻訳、代行手続きなどを旅行代理店や専門業者に依頼する場合、数千円から数万円程度の費用が発生する場合があります。

実質的なコストは手続き方法により変動するんだね
ベトナムにおけるドローンのカテゴリー分類
ベトナムでは、2025年7月からドローン(無人航空機)を3つのカテゴリーに分類して管理する制度が導入されます。
分類基準は主に重量と用途に基づいており、それぞれ異なる許可・登録条件が定められています。
カテゴリー | 重量基準 | 主な用途 | 必要な手続き |
---|---|---|---|
カテゴリーA | 2kg未満 | ホビー・レクリエーション用 | オペレーター登録と登録証の取得が推奨されるが、 低リスク地域での短時間飛行に限り簡易対応可 |
カテゴリーB | 2kg以上~25kg未満 | 商業利用 (空撮、測量等) | オペレーター登録および機体登録が義務。 事前飛行申請も必要 |
カテゴリーC | 25kg以上 | 産業・軍事・特別用途 (農薬散布、警備等) | 国防省・公安省の厳格な審査と特別許可が必要。 飛行区域も限定される |

25kg以上の機体に関しては、通常の民間利用とは大きく異なる規制が適用されます
試験やライセンスはない
ベトナムでは、2025年7月以降の制度においても、ドローンの運用に関する国家試験や操縦ライセンスの取得は義務付ける予定はなく、基本的にはオペレーター登録とドローン登録だけで飛行が可能です。
ただし、登録に際しては一定の条件(年齢、民事能力、技術仕様の適合など)があり、飛行にあたっても公安省や国防省の許可を取得する必要があります。
また、一部の民間教育機関では、ドローン操縦に関する技能証明書(Certificate)を任意で発行していますが、公的な資格とは異なり法的な義務ではありません。

国家レベルでの操縦ライセンス制度は存在せず、試験も不要な点が他国と大きく異なる特徴だね
ベトナムにおけるドローン飛行のルール
2025年7月以降、ベトナムにおけるドローンの飛行には、国防安全保障を最優先とする新たなルールが適用されます。
違反時には罰則も強化されており、登録済みの機体であっても無許可飛行や制限空域の侵入は厳しく規制されます。

上記のルールは、国内外のドローン利用者を問わず一律に適用されます。
許可を得ていても、周辺状況に応じて飛行が制限される場合があり、常に最新の通達を確認する姿勢が求められます。
外国人もベトナムでドローン飛行ができるの?
ベトナムでは、外国人もドローンを飛行させることが可能ですが、以下の条件に注意が必要です。
申請機関 | 国防省 参謀総局作戦部 |
申請書類 | 申請フォーム(英語・ベトナム語) 技術資料(写真・説明) 離着陸許可証 |
許可期間と費用 | 最大14営業日前までに申請する。 旅行代理店経由では1日350〜700ドルの費用がかかる場合もある。 |
250g未満の超小型ドローンの扱い | 250kg未満のレクリエーション用ドローンは、一定条件下で許可不要。 |
税関申告 | 税関申告は推奨される。 申告なしでも入国できる場合があるが、トラブル回避のためには申告が安全。 |
日本人を含む観光客の場合、特に250g未満のドローンであれば、レクリエーション目的でのフライトが比較的自由に行えます。
ただし、飛行制限区域では許可が必要なため、事前に防衛省のゾーンマップを確認してください。
ドローン用リチウム電池の持ち込みルール
2025年現在、国際航空運送協会(IATA)のガイドラインに基づき、ドローン用のリチウムイオン電池にはワット時(Wh)による制限が設けられています。
ワット時 (Wh) | 機内持ち込み手荷物 | 預け入れ手荷物 | 備考 |
---|---|---|---|
100Wh 以下 | ◯ (制限なし) | ◯ 機器に装着されている場合のみ) | 機内には制限なく持ち込み可能。 預け入れは装着済みに限る。 |
101~160Wh | ◯ (最大2個まで) | ✕ | 機内には航空会社の許可を得れば 2個まで持ち込み可能。 |
161Wh 超 | ✕ (貨物扱いのみ) | ✕ | 通常の旅客便では不可。 貨物便として別途輸送が必要。 |
100Wh以下であれば制限なく機内持ち込みが可能ですが、101Whを超えるバッテリーは条件付きとなり、160Whを超える場合は旅客機への持ち込み自体が不可となります。
特に101~160Whの電池を持ち込む場合は、航空会社への事前申請・許可取得が必要な点に注意が必要です。
- 予備バッテリーは機内手荷物に収納し、預け入れ荷物には入れない
- 端子部分はテープなどで絶縁処理を行い、ショート防止措置を講じる
- バッテリーは原則として機器から取り外す(装着済みの場合でも予備は別途保護)
- Whの計算式は「Wh = V(ボルト)× Ah(アンペア時)」、出発前に確認を
べトナムのドローン規制に違反した際の罰則
ベトナムでは2025年7月以降、ドローンの運用に関する法令が大幅に強化され、違反行為に対する処罰も厳格化されます。
違反例 | 主な罰則内容 |
---|---|
登録せずに飛行した場合 | 罰金:5,000,000〜10,000,000ドン(約30,000~60,000円) |
飛行許可を取得せずに政府機関・軍事施設周辺を飛行 | 罰金:10,000,000〜30,000,000ドン(約60,000~180,000円) 機体押収の可能性 |
空港周辺8km以内での無許可飛行 | 罰金:30,000,000ドン以上(約180,000円) 機体没収 |
高度制限(例:200m以上)を超えて飛行した場合 | 罰金:10,000,000〜20,000,000ドン(約60,000~120,000円) |
国境付近や海上領域での無許可飛行 | 罰金:最大40,000,000ドン(約240,000円) 行政処分・刑事罰対象の可能性あり |
ベトナムではドローンが、国防および国家安全保障」に密接に関わる機材、として位置づけられており、違反には高額な罰金だけでなく行政処分や刑事罰が科されることもあります。

飛行予定エリアが制限区域に該当しないか、十分に事前確認を行いましょう
まとめ
ベトナムでは2025年7月以降、ドローン規制が一段と明確化され、登録制度や飛行ルールが厳格に運用されます。
外国人も飛行は可能ですが、許可取得や機材管理には十分な注意が必要です。
違反時には高額な罰金や機体の没収もあり得るため、旅行や仕事でドローンを持ち込む際は、最新の規制と申請手続きを事前に確認しておくことが大切です。
▼国防省 総参謀本部作戦局
住所 | No. 7 Nguyen Tri Phuong, Ba Dinh, Ha Noi, Viet Nam |
電話番号 | +84-69.553215 |
メールアドレス | info@mod.gov.vn |
公式Webサイト | https://mod.gov.vn/ |
▼参考URL
Lawdata Joint Stock Company
Viettel Telecom
MINISTRY OF PUBLIC SECURITY PORTAL
Civil Aviation Authority of Vietnam
Drone Laws
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