日本人でも飛ばせる?ベネズエラのドローン規制と注意点を丁寧に解説!

ベネズエラのドローン規制のサムネ

 

おしんちゃん

ベネズエラは社会主義国家だから厳しいドローン規制を敷いていそう

とっくり

アメリカや日本のような民主主義国家よりは厳密だね

ベネズエラのドローン規制の現状
  • 操縦者・機体ともにINAC(国家民間航空機関)への登録が必須
  • すべてのドローンが航空機として扱われ、使用目的や重量に応じた厳格なルールが適用される
  • 外国人による飛行も可能だが、条件付きであり事前申請や講習修了証が求められる

ベネズエラのドローン規制

ベネズエラでドローンを飛ばすには、しっかりと定められた航空法規に従う必要があります。

空撮映えする自然や都市景観が魅力的な反面、 ドローンの運用には厳格な制度が敷かれており、日本とは異なる注意点も多くあります。

管轄機関:INAC(国家民間航空機関)

ベネズエラにおけるドローン規制の管理・運用を担っているのは、次の機関です。

機関名INAC(Instituto Nacional de Aeronáutica Civil)
ベネズエラ国家民間航空機関
主な役割ドローンの登録、操縦者ライセンスの発行、飛行申請、違反時の取り締まり
適用法規民間航空法(Ley de Aeronáutica Civil)
および以下のような運用指針(Instructivo)
– Instructivo RPA-07-90-0023-17
– Instructivo de Certificación RPA など
住所Torre Británica de Seguros, Pisos 2 al 8,
Av. José Félix Sosa c/ Av. Luis Roche,
Urb. Altamira Sur, Chacao, Caracas 1060, Estado Miranda, Venezuela
電話番号+58 (212) 277.4411 / +58 (212) 277.4770
公式Webサイトhttp://www.inac.gob.ve

上記の法律・規定によって、商用・レクリエーション問わず、無人航空機(RPA: Remotely Piloted Aircraft)は航空機として管理されます。

公式情報は スペイン語表記のため、スペイン語に不安がある場合は翻訳ツールや通訳の利用がおすすめです。

ベネズエラのオペレーター登録とドローン登録

ベネズエラでドローンを合法的に飛行させるためには、 操縦者(オペレーター)自身の登録と、使用するドローン機体の登録の両方が必要です。

1. オペレーター登録(Registro del Operador RPA)

登録対象商用・レクリエーションを問わず、RPA(無人航空機)を操縦するすべての個人・法人
申請場所INAC(国家民間航空機関)
必要書類(例)– 身分証明書(パスポートまたはID)
– 操縦資格を証明する書類
– 連絡先情報
– RPA操作に関する申告書類
登録の流れ書類提出 → INACによる審査 → 認可証の発行
登録更新通常1年ごとの更新が必要。飛行実績や違反歴によっては審査が厳格になる可能性あり。

2. ドローン機体の登録(Matriculación del RPA)

登録対象クラス2以上(Miniドローン除く)のすべてのドローン機体
管轄部門Registro Aeronáutico Nacional(国家航空機登録局)
登録区分– 初回登録(matriculación nueva)
– 所有者変更時の再登録
– 登録内容の更新・変更
提出書類– ドローンの技術仕様書
– 購入証明書・領収書(インボイス)
– 機体の写真
– 製造者情報・シリアル番号など
登録完了後機体ごとに固有の登録番号(Matricula)が発行され、機体に表示が必要
  • 無登録での飛行は違法とみなされ、罰金または機体の押収対象となる
  • 外国人の場合でも、ベネズエラ国内での飛行を予定している場合は、現地での一時登録が必要
  • 商用利用の場合は、さらに追加の許可(操縦ライセンスや企業認証)も必要

※オペレーター登録やドローン機体登録にかかる費用は、申請内容や機体のクラス、時期によって異なります。INACが運用するオンライン手続きシステムのSITGA(Sistema Integrado de Trámites de Gestión Aeronáutica)を通じて最新の金額をご確認ください。

ベネズエラはドローン保険加入は義務?

ベネズエラでは、一定規模以上のドローンを使用する場合、 民間航空機と同様に第三者賠償責任保険への加入が義務付けられています。

これは、操縦ミスや技術的トラブルによって生じる第三者への損害や財物被害に備えるための制度です。

保険加入が必要なケース

使用目的加入義務の有無補足
商用利用(業務飛行)義務あり例:農業散布、空撮業務、測量、物流など
レクリエーション利用義務なし(推奨)ただし、公共空間・都市部での飛行時は
保険加入が強く推奨される
特定イベントでの使用義務あり例:スポーツイベント撮影、式典空撮など
主催者が求める場合も

ベネズエラのドローン保険の概要は以下の通りです。

  • 補償内容:対人・対物への損害補償
  • 損害限度額の目安:5,000〜20,000米ドル相当
  • 補償対象外:故意の操作ミス、未登録機体での飛行、保険契約範囲外での事故
  • 保険証明書:スペイン語で発行されたものが必要
  • 推奨される保険会社:ベネズエラ国内認可企業または提携保険会社

INACへの提出が前提となるため、保険は事前に用意しておきましょう。言語や制度の違いもあるため、信頼できる保険会社の選定も重要です。

レクリエーション飛行とドローンのカテゴリー分け

ベネズエラにおけるドローンは、 機体の重量によって4つのクラスに分類され、それぞれに異なる規制が設けられています。

レクリエーション目的での飛行にも適用され、該当するクラスに応じた手続きや飛行制限が求められます。

カテゴリー重量主な用途特記事項
クラス1(Mini)~250gレクリエーション用・玩具レベル登録・保険不要。
ただし飛行空域に制限あり
クラス2250g~2kg趣味の空撮、一般的なレクリエーション登録推奨。
制限区域での飛行は許可が必要
クラス32kg~25kg本格的な撮影、セミプロ用登録義務。操縦ライセンスと
保険加入が必要
クラス425kg以上業務用・農業・測量等INACの特別認証が必要。
運用は厳しく管理される

レクリエーション飛行であっても、ドローンの重量が増すほど規制は厳格になります。

特にクラス3以上の機体では、業務用と同等の登録や講習が求められるため、趣味の延長での運用でも注意が必要です。

ベネズエラのドローンライセンス試験の概要

ベネズエラで業務用ドローンを操縦するには、 国家航空機関(INAC)が発行するRPAライセンスの取得が必要です。

用途や機体の種類によって、求められるライセンスの種類や試験内容が異なります。

ライセンス区分対象主な要件更新要件
RPAパイロット(固定翼/回転翼)クラス2〜4のRPA操縦者– 年齢18歳以上
– INAC認定校での理論・実技講習修了(50時間)
– クラス4の医師による
航空身体検査合格
– 理論・実技試験の合格
– 6ヶ月以内の更新講習
(4時間実技含む)
– 技能確認試験の再受験
インストラクター(固定翼/回転翼)指導員として活動する者– 年齢21歳以上
– 該当機体での100時間以上の
実務経験
– 指導者向けコース修了
– 理論・実技試験合格
– 過去6ヶ月間の指導実績証明
– 再訓練+技能試験再実施が必要な場合あり
  • レクリエーション目的のみで飛行する場合(特にクラス1)は、基本的にライセンスは不要
  • INAC認定の講習修了証を所持しておくと、万が一の検査時にも安心
  • 外国籍でも取得は可能、しかしベネズエラ国籍を有していない場合は、業務利用不可などの制限付きライセンスとなることがある
  • ベネズエラでは、操縦者の責任を重視しており、特に回転翼タイプの中型〜大型ドローンについては、厳格な審査と飛行技能の証明が求められる

※ドローン操縦ライセンスの取得にには、INAC認定のドローンスクールでの講座受講料や試験料、医療証明書取得費などが発生する場合があるため、詳細は各認定センターまたはINAC公式サイト内の手続き情報をご確認ください。

ベネズエラの禁止されているドローン飛行

ベネズエラでは、国家航空機関(INAC)が定める規則に基づき、以下のような状況下でのドローン飛行は禁止されています。

違反すると罰金や没収の対象となる可能性もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

ベネズエラで禁止されているドローン飛行の画像

ベネズエラでは政治的な緊張状態があるため、治安関連施設や要人警護地域の上空を飛行する行為は、スパイ行為として厳しく取り締まられることがあります

また、SNSでの空撮動画公開によって、場所特定から規制違反が発覚する事例もあるため、慎重な情報管理が求められます。

外国人でもベネズエラでドローンを飛ばせる?

ベネズエラでは外国人によるドローンの飛行も可能ですが、 一定の条件と制限があります。観光やレクリエーション目的であっても、事前の確認と申請が重要です。

項目内容
年齢制限13歳以上(レクリエーション目的の場合)
講習要件INAC認定のCIA(Centro de Instrucción Aeronáutico)でのRPAコース修了証明書が必要
ライセンス業務目的では原則としてベネズエラの航空ライセンスが必須(他国のライセンスは原則無効)
医療証明業務・商業飛行には航空医療証明書(CMA)が必要
滞在資格就労を伴う飛行はベネズエラの労働ビザ等が必要

外国人が報酬を得る業務飛行を行う際の原則はベネズエラ国籍保有者のみですが、ベネズエラ国内に適格な操縦者が存在しない場合に限り、INACの特別許可により最大6ヶ月間の操縦が一時的に認められることがあります(延長可能)。

なお、ドローンを持ち込む前にINACへの事前申告が望ましく、入国時に税関での確認対応が必要です。

違反があった場合は即時没収・出国処分もありうるため、ルール順守が最重要です。

ベネズエラにドローンを持ち込むときの注意点

ベネズエラへのドローン持ち込みには、事前の準備と申告が重要です。

不適切な持ち込みは、 機体の押収や罰金の対象となる場合もあるため、以下のポイントに注意してください。

項目内容
申告義務税関でドローンを持ち込む旨を申告すること
所有証明機体の購入証明書または登録証明書の提示が推奨される
用途説明レクリエーションか商業利用かを明記した書面の提示が望ましい
登録・許可滞在中に飛行を予定している場合は、INACでの登録・許可取得が必要なケースあり
技術仕様特に高性能機(カメラ付き、長距離通信、重量のある機体)は軍・治安当局の監視対象となる可能性がある

持ち込み予定のドローンがWi-FiやGPS通信を使用する機体の場合、一部の機種は通信規制に抵触する可能性があるため注意が必要です。

観光目的での短期滞在中の使用でも、 INACによる承認やリスク評価書の提出を求められることがあります。

第三者からドローンを借りる場合でも、操縦者がINACの規定に準じた登録をしていなければなりません。

ベネズエラのドローン規制に違反した際の罰則

ベネズエラでは、ドローンの運用に関して厳格な規制が設けられており、違反が発覚した場合には 行政処分や刑事罰の対象となることがあります。

特に都市部や空港付近、政府機関の施設周辺での違反飛行には注意が必要です。

違反内容主な罰則・処分内容
INAC登録なしでの飛行ドローンの押収、罰金、一時的な操縦禁止命令
無許可エリアでの飛行(空港・軍施設周辺など)刑事告発、機体没収出国停止
ライセンス無取得での業務飛行操縦者と関係企業に行政処分、ライセンス発行停止
無保険での商用飛行保険加入命令罰金、継続飛行の一時停止
外国人による許可なしの操縦機体の押収と国外退去処分の可能性あり

違反が悪質と判断された場合、 刑事責任を問われることもあり、現地での長期拘留リスクも否定できません。

また、軽微な違反であっても、後の登録やライセンス取得に支障が出る可能性があるため、最初から規則に従った行動が重要です。

ドローン関連の取り締まりは、INAC(民間航空庁)だけでなく軍や治安当局が関与する場合もあります。

まとめ

ベネズエラでドローンを飛ばすには、 機体登録や操縦者ライセンス取得、保険加入、飛行エリアの制限確認などが必要です。

商用・レクリエーションにかかわらず、INACが定める規則に従い、安全かつ合法的な運用が求められるため、最新情報の確認も忘れずに行いましょう。

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参考URL
INAC Venezuela
Legislación venezolana en materia de Aeronaves Pilotadas a Distancia (RPAS)
Instructivo RPA 07-90-0023-17(PDF)
INSTRUCCIONES PARA SOLICITAR EL CERTIFICADO DE EXPLOTADOR DESERVICIOS DE TRABAJOS AÉREOS REALIZADOS CON AERONAVESPILOTADAS A DISTANCIA (RAV 130
SOLICITUD DE COPIAS SIMPLES O CERTIFICADAS EN EL REGISTRO AERONÁUTICO NACIONAL (CCM-07-90-0009-10)

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