韓国のドローン登録・ライセンス制度|違反時の罰則も併せて解説

韓国のドローン規制のサムネ

 

おしんちゃん

韓国のドローン規制は厳しいのかな?

とっくり

日本やヨーロッパ諸国とあまり変わらないよ

韓国のドローン規制
  • 日本人を含む外国人でも特定条件を満たせば合法的にドローンを飛ばせる
  • 飛行禁止区域や違反行為に対する厳しい罰則があるため、事前の情報確認が重要
  • 韓国では用途や重量に応じたライセンスや登録制度が整備されており、適切な手続きが必要

※本記事は、2025年6月時点の情報を参考に作成しています。

韓国のドローン規制

ドローンの画像

韓国では以下の機関が、それぞれの役割に応じてドローンの飛行や登録、撮影に関する手続きを管轄しています。

  • 国土交通部(MOLIT)
  • 地方航空庁(各地域の航空行政機関)
  • 国防部(軍事施設・保安区域の管理)
  • ドローンワンストップ苦情ポータル(申請・通報のオンライン窓口)

また、韓国では、以下の法律がドローンの飛行・登録・撮影などに適用されます。

  • 航空安全法:飛行ルール、ライセンス制度、飛行禁止区域、登録義務などを定めた基本法。
  • 航空安全法施行規則:各種申請手続きや操縦者の遵守事項などの詳細を規定。
  • 航空撮影規定:撮影許可から申請制に変更され、撮影禁止施設の事前確認が義務化。
  • 個人情報保護法:ドローンによる無断撮影やプライバシー侵害を防止。違反時は法的措置対象に。

ドローン登録について

韓国では、特定の条件を満たすドローン(無人航空機)を国に登録する義務があります。

登録が必要な対象や申請方法、登録料などについて詳しく見ていきましょう。

登録が必要なドローンの条件

以下のいずれかに該当する場合、韓国の「無人航空機登録システム(UAS登録制度)」で登録が義務づけられています。

  • 最大離陸重量が250g以上のドローン
  • カメラ等を搭載し、個人情報を収集する可能性がある機体
  • 夜間飛行、高高度飛行など、特殊な飛行を行う予定の機体

ドローン登録に必要な書類

登録は、国土交通部(MOLIT)が管轄する専用ポータルサイト(ドローンワンストップ)でオンライン申請が可能です。

必要な情報ドローン機体のメーカー・型番・シリアル番号
登録者(個人または法人)の情報
用途(レクリエーション・商業など)
登録対象250g以上の無人航空機
登録手数料約3,000〜5,000ウォン程度
有効期間原則5年間(更新可能)
登録方法オンライン(ドローン苦情ポータル)
とっくり

登録手続きは一般的に1〜3営業日程度で完了します

韓国にオペレーター登録制度はある?

疑問に思う女性の画像

結論から言うと、韓国には日本のような「操縦者登録(オペレーター登録)」制度は存在しません

ただし、一定の重量や目的ごとに対するライセンス(無人航空機操縦者証)取得が義務づけられています。

登録というより「資格取得」が前提

多くの国では「機体の登録」と「操縦者の登録」がセットになっていますが、韓国では以下のように制度設計がされています。

ドローンの登録制度あり(250g以上の機体が対象)
オペレーター登録制度としてはなし
操縦者資格制度あり(重量に応じた免許が必要)
実質的な役割「ライセンス取得」がオペレーター登録の代わりとなっている
おしんちゃん

ドローンを運用する人は一定以上のライセンスを持つべき人、という考え方だね

ライセンス取得によって管理

韓国では、操縦者は国家資格としてのライセンスを取得することで管理されています。

  • 2kg以上のドローンを運用する場合、国家試験による資格取得が義務
  • 試験は実技と筆記で構成され、国土交通部が認定する養成機関での事前教育が必要
  • レクリエーションレベル(250g〜2kg未満)のドローンは、ライセンス不要だが飛行規制には従う義務あり

韓国のドローン操縦ライセンスの種類(カテゴリー一覧)

ライセンス等級機体重量の目安主な用途備考
1級150kg以下大型機の商業利用・研究開発など実技試験あり
飛行制限区域での操縦も可能
2級25kg超〜150kg未満商業撮影、農業散布など実技・筆記試験あり
取得者が多い等級
3級7kg超〜25kg未満映像撮影、物流配送など比較的取得しやすく、用途も広い
4級2kg超〜7kg未満ホビー撮影、簡易業務用など短時間の講習と簡易試験で取得可能
登録不要250g超〜2kg未満(※)レクリエーション・ホビー用途ライセンス不要だが、飛行ルールは適用
登録・免許不要250g未満トイドローン登録・ライセンスともに不要

※250g以上の機体は登録義務があるため注意

韓国ではドローンの操縦ライセンスは機体の重量によって5段階に分かれており、より大きく重い機体を扱うには上位の等級が必要です。

商業利用が目的の場合は2級以上の取得が一般的で、農薬散布や高所点検業務などでは1級が求められることもあります。

なお、250g未満のトイドローンであれば登録や免許は不要ですが、人口密集地などでの飛行には厳格な規制があるため、使用前には飛行場所の確認が重要です。

おしんちゃん

しっかり確認したいところだね!

ライセンス取得の流れ

ライセンス取得の基本的な流れは以下の通りです。

韓国のライセンス取得の画像
  • ライセンスは5年間有効で、更新には一定の再講習や審査が必要な場合がある
  • 満14歳以上が申請可能(1級は満18歳以上)
  • 実技試験は登録機体(本人所有)または指定機体を使用して行います
  • ライセンスを取得していても、飛行する場所によっては別途「飛行承認」が必要になるため、事前の確認が不可欠です

韓国のドローン規制で禁止されている飛行ルール

韓国では、航空安全と国民のプライバシーを守るために、無人航空機(ドローン)の飛行に関する明確な禁止事項が定められています。

韓国のドローン規制で禁止されている飛行ルールの画像

このように、韓国ではドローンの自由な飛行が認められている一方で、公共の安全や他人の権利を守るための規制が徹底されています。

特に都市部や観光地、公共施設周辺で飛行させる場合は、事前に関連規則を確認し、不注意な違反を避けることが重要です

外国人でも韓国でドローンを飛ばせるのか?

韓国では、外国人(日本人を含む)でも一定の条件を満たせばドローンを飛ばすことが可能です。

ただし、外国人だからといって特別に免除されるわけではなく、韓国人と同じ規制・手続きが適用されます

  • ドローン登録が必要(250g以上の機体)
  • 操縦者ライセンスの取得(重量や用途による)
  • 飛行申請や撮影申請(必要なエリアの場合)
  • 禁止区域や安全規則を遵守すること
とっくり

韓国語での手続きが必要な場面も多いため、翻訳アプリの活用がおすすめです

日本から韓国へドローンを持ち込むときの注意点

韓国にドローンを持ち込む際にも、いくつか注意しておくべきポイントがあります。

日本から韓国へドローンを持ち込むときの注意点の画像

韓国では、250g以上の機体や業務目的での使用時には対人・対物の賠償責任保険に加入する必要があります。

一方、レジャー目的や軽量機体の場合は義務ではありませんが、事故時の備えとして加入が強く推奨されています。

観光や旅行中のドローン利用について

韓国では観光地でのドローン撮影を楽しむ外国人旅行者も増えていますが、空港周辺・国防施設・文化財保護区域などは飛行禁止・制限区域に指定されていることが多く、無許可飛行は違反行為となります。

ドローン飛行を予定している場合は、以下のような準備が安心です。

  • 渡航前に機体登録の条件を確認)
  • 撮影エリアが制限区域に該当しないか調査
  • 保険の加入状況を確認
  • 操縦ライセンスの有無や必要性を事前にチェック

韓国のドローン規制に違反した際の罰則

韓国では、ドローンの安全な運用を確保するため、違反行為に対して厳しい罰則が定められています

特に公共の安全や個人のプライバシーに関わる違反については、過怠料や刑事処罰の対象となる可能性があります。

違反内容主な罰則・処分内容
ライセンスなしでの飛行最大 200万ウォンの過怠料(航空安全法第129条、施行規則第310条)
無登録ドローンの使用(250g以上)登録義務違反による行政処分の対象
禁止区域での無許可飛行警告または罰金、場合により刑事処罰
飲酒状態での操縦最大 200万ウォンの過怠料+刑事罰の対象
無人飛行装置での違法撮影(プライバシー侵害)個人情報保護法に基づく刑事処分(罰金または懲役)
軍事・セキュリティ施設の撮影国家保安上の問題として重罰の対象になり得る(特に外国人の場合は国外退去も)
  • 韓国では安全性とプライバシーの保護がドローン規制の柱となっている
  • 観光目的の軽い気持ちの飛行でも、規制を把握せずに飛ばすと重大な違反になる
  • 特に空港や国防施設、政府庁舎付近での飛行には非常に厳しい規制がある
とっくり

現地のルールを遵守しよう

まとめ

韓国でドローンを飛ばすには、国土交通部をはじめとする複数の機関における法律や申請制度、飛行エリアや用途などを把握する必要があります。

また、機体重量によって必要な手続きが異なるため、事前に十分な確認が欠かせません。

日本人でも飛行は可能ですが、旅行や撮影での利用を検討している方は、韓国の現行制度をしっかり把握しておくことで、安全かつ安心してドローンを楽しめるでしょう。


参考URL
KOREA OFFICE OF CIVIL AVIATION
Ministry of Land,Infrastructure and Transport
Drone Laws
DRONE INFORMATION PORTAL
Drone-traveller.com


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