
アメリカ南部は大自然が多いイメージ!

歴史と文化も垣間見えるおすすめ撮影スポットだね
- 自然では砂漠・渓谷・湿地・紅葉山脈、街並みではクレオール建築や歴史的集落など、多様な風景と文化的背景のある景観が撮影可能
- 秋(10〜11月)と春(4〜6月)が美しく、気候も安定している
- 撮影スポットは公共交通が少ない場所もあるため、レンタカーは基本的に必須と考えておくと安心
ビッグベンド国立公園(テキサス州)

アメリカ南部の雄大な自然が残るビッグベンド国立公園は、テキサス州の南西部のリオ・グランデ川沿いに広がり、アメリカとメキシコの国境を形作る重要な自然保護区です。
広大な砂漠、険しい峡谷、そして標高1800m級のチソス山脈が共存するこの地は、数千年にわたりネイティブ・アメリカンの居住地でもありました。現在でも岩に刻まれた先住民のペトログリフ(岩絵)や、かつての牧畜時代の痕跡が残っています。
夕暮れ時はリオ・グランデ川がオレンジ色に染まり、風ひとつない乾いた空気の中に響く鳥の声は、ドローン撮影そのものに瞑想的な意味を与えてくれるでしょう。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
最適シーズン | 10月〜4月(乾季):気温が安定し、空気も澄んでいるため理想的。 |
ベスト時間帯 | 早朝〜午前10時頃/夕方17時以降:光が柔らかく、風が少ない時間帯。 |
天候の特徴 | 年間を通じて乾燥気候。夏季は摂氏40度を超える日もあり、機材に注意。 |
風の影響 | 午後にかけて風が強まりやすい傾向。安定飛行のため午前が望ましい。 |

標高差が激しく、エリアによって気温や風速が大きく異なるため、撮影ポイントの事前チェックが重要です
ドローン撮影の注意点
- 米国国立公園局(NPS)によって、ドローンの一般使用は禁止(特別許可が必要)
- 撮影を希望する場合は、事前に撮影申請書を提出し、商業目的・研究目的などに限定されることが多い
- 許可を得た場合でも、野生動物や登山者への迷惑行為は禁止されており、鳥類の繁殖期(春)は注意が必要
- 低空飛行中にサボテンなどの植生に接触しやすいため、障害物検知機能の活用が推奨される
- メキシコ側の空域へ越境飛行しないよう、GPSの事前調整を行うのが安全
アクセス方法
アクセス手段 | 詳細 |
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最寄り空港 | ミッドランド国際空港(Midland International Air & Space Port)(テキサス州) |
陸路の移動 | 空港から車で約3時間30分(約330km)。US-90またはTX-118経由が一般的。 |
公共交通 | 直通バス・列車はなく、レンタカーが推奨されます。ガソリンスタンドが少ないため注意。 |
管理団体情報(ビッグベンド国立公園)
名称 | Big Bend National Park – National Park Service(NPS) |
住所 | PO Box 129 Big Bend National Park, TX 79834-0129 |
電話番号 | 432-477-2251 |
公式サイト | https://www.nps.gov/bibe/index.htm |
フレンチ・クオーター(ルイジアナ州)

アメリカ南部の魂を感じるなら、ニューオーリンズのフレンチ・クオーターは外せません。
このエリアは18世紀のフランス・スペイン統治時代の名残を色濃く残しており、アイアンレースで装飾されたバルコニーや石畳の路地、クレオール建築の美しさが歩く者を魅了します。また、ジャズの発祥地としても世界的に有名で、昼も夜も音楽が街角から溢れ出し、通りに響き渡ります。
夜になると、ガス灯の光と石造建築の影が交差し、ドローンが捉えるフレンチ・クオーターはまるで映画のワンシーンのよう。視覚と感情を同時に揺さぶる風景は、まさに唯一無二といえるでしょう。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
最適シーズン | 10月〜3月:気温と湿度が安定し、観光客も比較的少ない時期。 |
ベスト時間帯 | 早朝(6〜8時)または夕暮れ前(16〜18時):光の柔らかさと人の少なさが鍵。 |
天候の特徴 | 年間通して湿度が高く、突然のスコールや霧に注意。夏場は蒸し暑く機材管理が重要。 |
風の影響 | 市街地のため風は弱い傾向。ただし、建物の間で突風が起きるケースも。 |

マルディグラやジャズフェスティバルなど、イベントシーズンは人混みが極端に多くなるため、ドローン飛行には向きません
ドローン撮影の注意点
- フレンチ・クオーター周辺は人口密集地のため、FAA Part 107に基づく特別な許可が必要
- 人の上空を飛行する行為は禁止されており、周囲の歩行者・車両への配慮が求められる
- 建物との距離を適切に保ち、GPSの不安定な箇所では手動操作モードの準備をしておきましょう。
- 市街地特有の電波干渉やWi-Fi密集による操縦トラブルにも注意が必要です。
- 公園や広場の中にはドローン使用を明確に禁じている場所もあるため、事前確認が不可欠
アクセス方法
アクセス手段 | 詳細 |
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最寄り空港 | ルイ・アームストロング・ニューオーリンズ国際空港(MSY) |
陸路の移動 | 空港から車で約25分(約20km)。タクシーやライドシェア利用が一般的。 |
公共交通 | 空港からダウンタウン行きのバス(E2系統)あり。所要時間約45分。 |
管理団体情報(フレンチ・クオーター)
名称 | Vieux Carré Commission(フランス語で「旧市街委員会」) |
住所 | 1300 Perdido St, New Orleans, LA 70112 |
電話番号 | (504) 658-4000 |
公式サイト | https://nola.gov/next/vieux-carre-commission/home/ |
ブルーリッジ山脈(バージニア州〜ノースカロライナ州)

東部アメリカの背骨とも言われるアパラチア山脈の一部、それがブルーリッジ山脈です。名前の由来は、大気中の植物から発せられる粒子が光と反応し、山々が青く霞んで見える現象からとされています。
また、古くからチェロキー族の土地でもあり、アパラチア文化が色濃く残る場所。バンジョーやフィドルの音色が響く山間の村々は、どこか懐かしさを覚える風景でもあります。
春は山桜と新緑のコントラスト、夏はもこもこの森林、秋は燃えるような紅葉、冬は霧氷と雪の静寂。四季ごとに異なる表情を見せてくれるため、ドローン映像のバリエーションも無限です。
特に人気なのは、ブルーリッジ・パークウェイ沿いの空撮。全長755kmに及ぶスカイラインは、カーブの連続とともに空から見ると非常に美しいパターンを描きます。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
最適シーズン | 4月〜6月(新緑)・10月(紅葉) |
ベスト時間帯 | 早朝(6時台)〜午前中:霧と朝日が山肌を照らす瞬間が美しい |
天候の特徴 | 朝霧が多く発生するため幻想的な映像が撮れる一方、機体制御には注意 |
風の影響 | 標高が高い尾根では突風に注意。午後は風が強まる傾向あり |

標高1000mを超える地点も多く、飛行制限高度(120m)を意識しながら構図を調整する必要があります
ドローン撮影の注意点
- ブルーリッジ・パークウェイ一帯は国立景観道路(National Scenic Byway)であり、商業利用の空撮は事前申請が必要
- 自然保護区域内での離発着は禁止されている場所もあるため、撮影ポイントの境界を事前に調べておくことが重要
- 霧が深い日にはGPS精度が低下する場合があるため、手動操作スキルも求められる
- 登山客やキャンパーが多いため、プライバシーと安全距離を厳守する必要があります。
- 山間部では電波遮断やリターントゥホーム誤作動のリスクもあるため、飛行前のテストが推奨される
アクセス方法
アクセス手段 | 詳細 |
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最寄り空港 | アシュビル地域空港(Asheville Regional Airport/AVL)(ノースカロライナ州) |
陸路の移動 | 空港からブルーリッジ・パークウェイまで車で約30〜60分(ルートにより異なる) |
公共交通 | 周辺に公共交通はほぼなく、レンタカーが事実上の必須手段。 |
管理団体情報(ブルーリッジ山脈・パークウェイ)
名称 | Blue Ridge Parkway – National Park Service |
住所 | 199 Hemphill Knob Rd Asheville, NC 28803 |
電話番号 | 828 348-3400 |
公式サイト | https://www.nps.gov/blri/index.htm |
カンバーランド島(ジョージア州)

もしあなたが、人の声も機械の音も届かない空間で、ただ自然の息づかいだけに耳を澄ませたいのなら、カンバーランド島を訪れてみてください。
ジョージア州南東部、大西洋に面しており、アメリカ本土では珍しく野生馬が自由に歩く姿を間近で見られる場所として知られています。島の多くは国立海岸公園として保護されており、手つかずの自然が今もそのまま残されています。
かつてはプランテーションの地でもあり、カーネギー家の遺構であるダン遺跡(Dungeness Ruins)が静かに時を刻んでいます。
ドローンが捉えるのは、干潟に広がる影、波に刻まれた風紋、木々の間を流れる柔らかな光。そして、どこかもの悲しくも優しい時間の流れです。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
最適シーズン | 11月〜3月(乾季):虫が少なく、湿度も落ち着いているため快適。 |
ベスト時間帯 | 早朝(7時頃)または夕暮れ時(16〜18時):柔らかな光と静寂が重なる時間帯。 |
天候の特徴 | 年間を通じて湿度が高く、夏季は蚊やハリケーンの影響に注意。 |
風の影響 | 沿岸部は突然の突風あり。内陸の林道付近は風が穏やか。 |

天候によってはフェリーが欠航する場合もあるため、アクセス予定日は早めの気象確認が重要です
ドローン撮影の注意点
- 国立公園局(NPS)の管理下にあり、無許可でのドローン飛行は禁止
- ドローンの音でもストレスを与える恐れがあるため、野生動物(特に馬・鳥類)への接近・追尾飛行は禁止
- 島内には電波塔や電力施設がほぼないため、GPSや通信の不安定さに備えた飛行プランが求められる
- 離発着地点は開けたビーチ沿いか管理棟近辺が比較的安全とされる
- 緊急時の離島対応が難しいため、バッテリー残量の管理やフェリー時刻の把握も必須です。
アクセス方法
アクセス手段 | 詳細 |
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最寄り空港 | ジャクソンビル国際空港(Jacksonville International Airport/JAX)(フロリダ州) |
陸路の移動 | 空港からセントメアリーズ(フェリー乗り場)まで車で約40分(約50km) |
公共交通 | 空港からの直通バスはなく、レンタカーまたはタクシー利用が推奨。 セントメアリーズからは定期フェリー(要予約)で島へ渡航。 |
管理団体情報(カンバーランド島国立海岸公園)
名称 | Cumberland Island National Seashore – National Park Service |
住所 | 101 Wheeler St St. Marys, GA 31558 |
電話番号 | 912 882-4336 |
公式サイト | https://www.nps.gov/cuis/index.htm |
オザーク山地(アーカンソー州〜ミズーリ州)

オザーク山地(Ozarks)は、派手な観光地ではありませんが、控えめな魅力こそが多くの人の心を掴んで離さない理由でしょう。
アーカンソー州北部からミズーリ州南部にかけて広がり、なだらかな山々と渓谷、そして無数の湖や川に彩られています。加えて、開拓時代の名残が多く残っており、古い農場や木造教会、石造の橋など、どれもドローン映像に素朴さや静けさを与えてくれます。
また、伝統的な音楽や工芸はアパラチア文化ともつながりが深く、ブルーグラスやオールドタイム音楽が今も日常の中で息づいています。特に秋の紅葉シーズンには、金・赤・橙の色彩が山全体を包み込み、上空から見下ろす様子はまさに絵画のようです。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
最適シーズン | 10月〜11月(紅葉)/5月〜6月(新緑) |
ベスト時間帯 | 午前7〜9時/午後16〜18時:柔らかい光が山の輪郭を際立たせます |
天候の特徴 | 内陸性気候で、昼夜の寒暖差が大きい。霧が発生しやすい地域もあり。 |
風の影響 | 風は比較的穏やかだが、谷間や開けた湖周辺は突風が起きることも |

湖面のリフレクション(反射)を活かした空撮は、風がない早朝がベストタイミングです
ドローン撮影の注意点
- オザーク山地は州立公園・自然保護区・私有地が混在しているため、撮影ポイントの土地の所有・管理区分を事前に確認
- アーカンソー州立公園内での商業撮影は許可が必要であり、個人利用でも規制がかかるエリアがある
- 野生動物(シカ、クマ、鳥類など)への配慮も忘れず、静かで慎重な飛行を心がける
- 山間部は電波が届きにくい場所もあるためリターン・トゥ・ホーム機能の誤作動に注意
- 地元住民の暮らしが息づくエリアでは、プライバシーへの配慮が特に求められる
アクセス方法
アクセス手段 | 詳細 |
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最寄り空港 | スプリングフィールド・ブランソン国際空港(Springfield-Branson National Airport/SGF)(ミズーリ州) |
陸路の移動 | 空港からブランソン、エウレカ・スプリングス、バッファローナショナルリバー方面へ車で約1〜2時間(地域による) |
公共交通 | 都市間の公共交通機関は乏しく、レンタカーが事実上必須となる。 |
管理団体情報(オザーク山地の主要保護区域)
名称 | Ozark–St. Francis National Forests – U.S. Forest Service |
住所 | 605 W Main St Russellville, AR 72801 |
電話番号 | (479) 964-7200 |
公式サイト | https://www.fs.usda.gov/r08/ozark-stfrancis |
まとめ
アメリカ南部には、壮大な自然や歴史ある街並み、静寂に包まれた島々など、ドローンでしか見られない景色が数多く存在します。
本記事で紹介した5スポットは、それぞれ異なる魅力を持ち、撮影者に新たな視点と感動をもたらすことでしょう。
渡航前には各地の飛行ルールを確認し、安全で美しい空撮を楽しんでください。
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