インドネシアでは、どんなドローン映像が撮れるの？
圧倒的な大自然と歴史ある宗教施設が魅力だね
- 世界遺産の寺院、エメラルド色の海、活火山の雲海など、インドネシアならではの自然と文化を空から記録できる
- 主要都市から車やフェリー、国内線で移動可能なスポットが多く、旅行計画に組み込みやすい
- 乾季（4〜10月）は晴天が続き、風も比較的穏やかで安定したフライトが期待できる
※本記事は、2025年8月時点の情報を参考に作成しています。
ボロブドゥール寺院遺跡（ジャワ島）
ボロブドゥール寺院遺跡は、9世紀にシャイレーンドラ朝によって建設された世界的にみても大きい仏教遺跡です。
ジャワ島中部の穏やかな丘陵地帯に位置し、周囲には水田や熱帯の森が広がります。ピラミッド状に積み上げられた三層構造の石造建築には、約2,600枚の精緻なレリーフと504体の仏像が配され、仏教・ヒンドゥー・ジャワ文化が融合した独自の美を放っています。
ドローンで上空から撮影すると、遺跡全体が巨大な曼荼羅のような形をしていることがはっきりと確認でき、朝の霧や昇る太陽とともに、立体的で神秘的な映像が得られます。特に早朝は、霧の切れ間から寺院の上層が現れる瞬間をダイナミックに収められるでしょう。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
| ベストシーズン | 5月〜9月（乾季） |
| 推奨時間帯 | 日の出前後（午前5時〜7時） |
| 気象条件の特徴 | 乾季は降雨が少なく、朝は霧が発生する日が多い |
| 注意点 | 雨季（11月〜3月）は短時間のスコールが頻発 |
乾季の早朝は光が柔らかく、寺院と周囲の緑のコントラストが鮮明に映ります
ドローン撮影の注意点
- 寺院上空は直接飛行が禁止されており、周辺エリアからの撮影が必要
- <span style="color: red; font-wei日中は混雑が予想される
- 強風時は安定飛行が難しいため、低高度での操作がおすすめ
アクセス方法
| 最寄り空港 | ジョグジャカルタ国際空港（YIA） |
| 空港からの移動手段 | 車またはタクシーで約1時間30分 |
| 公共交通 | ジョグジャカルタ市内からバス（約2時間） |
| 周辺の宿泊エリア | ボロブドゥール村、ジョグジャカルタ市内 |
管理団体
| 名称 | Balai Konservasi Borobudur |
| 住所 | Jl. Badrawati, Borobudur, Magelang, Jawa Tengah 56553, Indonesia |
| 連絡先 | +62 293 788175 / +62 293 788225 |
| 公式Webサイト | https://perpusborobudur.kemdikbud.go.id/ |
コモド諸島（東ヌサ・トゥンガラ州）
コモド諸島は、世界最大のトカゲであるコモドドラゴンの生息地として知られ、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
島々は入り組んだ海岸線と切り立った丘陵を持ち、周囲の海は透明度が高く、ターコイズブルーから深い紺色まで豊かな色彩を見せます。また、伝統的に漁業で生計を立てる村が点在し、素朴な暮らしと壮大な自然が共存する空間を垣間見ることができるでしょう。
ドローン撮影では、入り組んだ湾やカーブを描く砂浜、緑の丘陵と海のコントラストを一度に収められます。特にピンクビーチ付近では、珊瑚のかけらで色づく砂浜と青い海が鮮やかに映り、他では見られない独特の映像が得られるはずです。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
| ベストシーズン | 4月〜12月（乾季） |
| 推奨時間帯 | 午前8時〜10時、または夕暮れ前 |
| 気象条件の特徴 | 乾季は安定した晴天が続き、視界が良好 |
| 注意点 | 1月〜3月は雨季で波が高く、風も強まりやすい |
夕方は赤みを帯びた光が島々を照らし、立体感のある映像が期待できるでしょう
ドローン撮影の注意点
- 国立公園管理局の許可を取得する
- コモドドラゴンや野生動物に近づかない
- 島上空の低空飛行は禁止
- 観光船やビーチ利用者の真上を飛行しない
- 強風時や高波の際は飛行を控える
アクセス方法
| 最寄り空港 | コモド空港（ラブアンバジョ） |
| 空港からの移動手段 | 船で約1〜3時間（目的地の島による） |
| 公共交通 | 基本的に船チャーターのみ |
| 周辺の宿泊エリア | ラブアンバジョ市内 |
管理団体
| 名称 | Komodo National Park Authority |
| 住所 | Jl. Jenderal Sudirman No. 87, Labuan Bajo, West Flores, East Nusa Tenggara, Indonesia |
| 連絡先 | +62 811-3829-0000 / balaitamannasionalkomodo@gmail.com |
| 公式Webサイト | https://www.komodonationalpark.org/ |
バリ島・タナロット寺院
タナロット寺院は、バリ島西部の海岸に位置するヒンドゥー教の寺院で、16世紀に高僧ニラルタによって建立されたと伝えられます。
岩礁の上に建つ姿が特徴で、満潮時には海に浮かんでいるように見える神秘的な景観が広がります。周囲は波しぶきと潮風に包まれ、バリ島の宗教的精神と自然の力強さが融合した場所です。
ドローンで撮影すると、潮の満ち引きによって変化する海と岩礁の関係が一目でわかり、特に夕日の時間帯には赤く染まる空と黄金色の海面が寺院をシルエットのように浮かび上がらせます。波が岩礁に打ち寄せる瞬間や、干潮時に現れる参道を俯瞰で捉えれば、変化に富んだ映像が得られるでしょう。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
| ベストシーズン | 4月〜10月（乾季） |
| 推奨時間帯 | 夕方（午後5時〜日没） |
| 気象条件の特徴 | 乾季は波が穏やかで、夕焼けが鮮明に映る |
| 注意点 | 雨季（11月〜3月）は波が荒く視界が悪化しやすい |
干潮時は海岸線の形が広がり、岩礁全体を見渡すことが可能です
ドローン撮影の注意点
- 寺院上空の低空飛行は禁止
- 観光客や参拝者の真上を飛行しない
- 海面近くでの飛行は波しぶきに注意する/li>
- 強風時や高潮時は飛行を控える
- 周辺エリアから撮影する
アクセス方法
| 最寄り空港 | ングラ・ライ国際空港（デンパサール） |
| 空港からの移動手段 | 車またはタクシーで約1時間 |
| 公共交通 | 路線バスは少なく、ツアーやレンタカー利用が一般的 |
| 周辺の宿泊エリア | チャングー、クタ、スミニャック |
管理団体および連絡先（タナロット寺院）
この寺院の管理は、タバナン県政府と慣習村のベラバン村（Desa Adat Beraban）の共同によって行われています。
直接の相談や許可の手配が必要な場合、まずタバナン県観光公式窓口（Tel: 0361-811602）またはベラバン村自治体（Desa Beraban）や地域金融機関LPD（Tel: 0361-831491 / 0878-8334-1879）へ問い合わせるのが現実的な方法です。
ラジャ・アンパット諸島（西パプア州）
ラジャ・アンパット諸島は、西パプア州の北西端に広がる1,500以上の島々から成る群島で、世界有数の海洋生物多様性を誇ります。
透き通った海は、ターコイズブルーから深いコバルトブルーまでグラデーションを描き、大小さまざまな石灰岩の島々が点在しています。地元にはパプアの先住民文化が息づき、漁業や伝統舞踊など、自然と共存する暮らしが営まれています。
ドローンで撮影すると、入り組んだ入り江やサンゴ礁の形、海の色の変化が上空から鮮明に捉えられ、まるで空撮版の水彩画のような映像が得られます。特にワヤグ島周辺では、無数の緑の小島がエメラルド色の海に浮かぶ光景が広がり、朝日や夕陽に照らされる島影を俯瞰で追えば、ラジャ・アンパットならではの幻想的な映像が収められるでしょう。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
| ベストシーズン | 10月〜4月（比較的穏やかな海況） |
| 推奨時間帯 | 午前7時〜10時、午後4時〜日没 |
| 気象条件の特徴 | 雨が少なく、波も穏やかで透明度が高い |
| 注意点 | 5月〜9月は風が強く波が高くなりやすい |
午前は太陽光が真上に近く、サンゴ礁や海底の模様がくっきり映ります
ドローン撮影の注意点
- 保護区域での飛行は必ず許可を取得する
- 野生動物や漁業活動への接近を避ける
- 島間の長距離飛行はバッテリー残量に注意する
- 強風時や高波の際は飛行を控える
- 観光船やダイビングスポットの真上を飛行しない
アクセス方法
| 最寄り空港 | ドミネ・エドワード・オソク空港（ソロン） |
| 空港からの移動手段 | フェリーまたは高速船で約2〜4時間 |
| 公共交通 | 基本的に船チャーターまたはツアー利用 |
| 周辺の宿泊エリア | ワイサイ、ソロン市内 |
管理団体
| 名称 | BLUD UPTD Pengelolaan Kawasan Konservasi di Perairan Kepulauan Raja Ampat |
| 住所 | District Town of Waisai, Raja Ampat Regency, Southwest Papua, Indonesia |
| 連絡先 | 0821‑3405‑9338 / contact@kkprajaampat.com |
| 公式Webサイト | https://kkprajaampat.com/en/ |
ブロモ山（ジャワ島）
ブロモ山は、東ジャワ州に位置する標高2,329メートルの活火山で、インドネシアを代表する観光地のひとつです。
周囲は広大な「砂の海」と呼ばれる火山灰の平原に囲まれ、中央には噴煙を上げる火口がそびえています。地元のテングル族は古くから山を聖地とし、毎年「カサダ祭」で供物を火口に投げ入れる伝統を守っています。
ドローンで上空から撮影すると、火口の円形や噴煙の流れ、周囲の火山群の雄大な地形が一望できます。特に夜明け前後には、山々の稜線の向こうから太陽が昇り、雲海の上にブロモ山が浮かび上がる光景を捉えることができ、ダイナミックかつ幻想的な映像が得られるでしょう。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
| ベストシーズン | 5月〜9月（乾季） |
| 推奨時間帯 | 夜明け前〜午前7時 |
| 気象条件の特徴 | 乾季は視界が良好で、雲海が発生しやすい |
| 注意点 | 雨季（11月〜3月）は濃霧と降雨で視界が遮られることが多い |
朝日が火口の縁を照らす瞬間は特に見応えがありますよ
ドローン撮影の注意点
- 国立公園事務所の許可を取得する
- 噴火警戒レベルが高い時は飛行を禁止
- 火口や噴煙への接近を避ける
- 観光客の密集地上空を飛行しない
- 強風時や視界不良時は飛行を控える
アクセス方法
| 最寄り空港 | ジュアンダ国際空港（スラバヤ） |
| 空港からの移動手段 | 車で約3〜4時間 |
| 公共交通 | スラバヤからプロボリンゴ経由でバスまたはジープツアー |
| 周辺の宿泊エリア | チェモロ・ラワン村、プロボリンゴ市内 |
管理団体
| 名称 | Bromo Tengger Semeru National Park Authority |
| 住所 | Jl. Raden Intan No.6, Malang, East Java, Indonesia |
| 連絡先 | +62 341 491828 |
| 公式Webサイト | https://www.bromo.indonesia-tourism.com/ |
まとめ
インドネシアは、歴史遺産から海洋景観、活火山まで、多彩な自然と文化が共存する国です。
ボロブドゥール寺院遺跡やタナロット寺院では宗教的荘厳さ、コモド諸島やラジャ・アンパット諸島では圧倒的な海の美しさ、ブロモ山では火山の雄大さを、ドローンを通して捉えることができます。
それぞれのスポットには季節や時間帯、飛行に関するルールがあり、事前の情報収集と準備が欠かせません。
適切な場所とタイミングを選び、安全に配慮した飛行を行えば、インドネシアならではの壮大な空撮映像を収めることができるでしょう。
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