
イタリアはドローン撮影に適した場所がたくさんあって悩むねぇ

イタリアで特におすすめの撮影スポット厳選したから参考にしてみてね
- イタリアには、ドローンでしか見られない原風景や歴史的な絶景が数多く存在する
- 観光地でも事前の準備とルール確認をすれば、安全に空撮が楽しめる場所がある
- ベストな撮影時期・時間・アクセス方法を把握すると、ベストショットを狙いやすい
※本記事は、2025年7月時点の情報を参考に作成しています。
チンクエ・テッレ(Cinque Terre)|リグーリア州

チンクエ・テッレは、イタリア語で「5つの土地」を意味し、モンテロッソ・アル・マーレとマナローナ、コルニリアとヴェルナッツァ、そしてリオマッジョーレの5つの小さな村々からなるエリアで、いずれも断崖に張り付くように家々が立ち並び、カラフルな建物が青い海と見事なコントラストを描いています。
中世から続く漁村文化を守りながら、自然と共に生きる独特のライフスタイルが色濃く残っているのが魅力。丘陵地帯の段々畑やオリーブ畑、海岸線の絶景など、ドローン撮影に最適な被写体がぎっしり詰まった場所です。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
時期 | 4月~6月、9月~10月(観光ピークを避けつつ、気候が安定している) |
時間帯 | 午前7時~10時/夕方17時~19時(太陽の角度で村が映える) |
気象条件 | 晴天または薄曇り(海と建物の色が美しく写る) |
風の強さ | 朝の方が風が穏やかで安定した飛行が可能 |
特に映える要素 | 崖と建物の連なり、海と空のグラデーション、斜光の影 |
夏は観光客が非常に多いため、ドローン撮影の難易度が上がります。

春や秋の平日を狙うと、落ち着いた空気感と自然光を活かした撮影がしやすくなりますよ
ドローン撮影時の注意点
- チンクエ・テッレは国立公園内に位置し、一部の村ではドローン飛行が禁止されているため事前に地域別の飛行可能エリアを確認する。
- 住宅密集地や観光客上空の飛行は禁止。人との十分な距離を保つこと。
- 海に近いため、風の変化が急であり、低空飛行や自動帰還機能を活用して安全を確保。
- ドローンの登録・保険加入は必須(EU共通ルール)。イタリアではENAC(イタリア民間航空局)のガイドラインも確認する。
- 公園管理局が定める自然保護区域では、野鳥の繁殖期などに飛行が制限される場合あり。
アクセス方法
出発地 | 移動手段 | 所要時間目安 |
---|---|---|
ピサ空港 | 電車 → ラ・スペツィア → チンクエ・テッレ | 約2時間半 |
フィレンツェ | 電車(乗換1回) | 約3時間~3時間半 |
ジェノヴァ空港 | 電車または車 | 約2時間半~3時間 |
チンクエ・テッレを訪れるなら、玄関口となるラ・スペツィアからローカル線を利用するのが一般的です。
移動の自由度を高めたい場合は、日中の便を活用し、できれば現地で一泊するプランをおすすめします。

各村は車でのアクセスが制限されており、列車や遊歩道での移動が基本になります
管理団体・問い合わせ先
名称 | チンクエ・テッレ国立公園局 (Parco Nazionale delle Cinque Terre) |
住所 | Via Discovolo snc – c/o Stazione Manarola 19017 Riomaggiore (SP) |
連絡先 | 0187762600 / infopoint@parconazionale5terre.it |
公式Webサイト | https://www.parconazionale5terre.it/ |
ドロミーティ山地(Dolomiti)|トレンティーノ=アルト・アディジェ州など

ドロミーティはイタリア北部に広がるアルプスの一部で、独特な石灰岩(ドロマイト)で形成された山々は見る者を圧倒する迫力を持っており、2009年にはユネスコ世界自然遺産に登録されています。
中世以降はチロル文化の影響も色濃く、イタリア語・ドイツ語・ラディン語の3言語が交錯する文化圏。村々はアルプスの伝統建築に彩られ、山岳信仰や牧畜文化が今なお息づいています。
四季折々に表情を変える山地は、ドローンによって上空からダイナミズムを捉えるにふさわしいロケーションです。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
時期 | 6月~9月(高山の積雪が解け、緑が広がる季節) |
時間帯 | 午前6時~9時/夕方18時~20時(斜光が岩肌を美しく染める) |
気象条件 | 快晴・風速2m/s以下が理想 |
風の強さ | 山間部では突風に注意。早朝が安定 |
特に映える要素 | 「エンロサディラ(夕焼けに赤く染まる現象)」、切り立つ稜線と谷間 |
気温差が激しく、午後には突然の雷雨が発生する場合もあります。

事前に山岳天気予報を確認し、安全を第一に行動しましょう
ドローン撮影時の注意点
- 自然保護区域や国立公園内では飛行禁止エリアがあるため、地域別に飛行ルールを確認。
- 高度制限(通常120m)を超えないようにし、谷越え飛行には慎重を期す。
- 登山客やハイカーの上空を避け、人や動物との距離を十分に確保する。
- ドローンの帰還機能(RTH)は地形の高低差を考慮して事前に設定を。
- ENACのガイドラインに加え、自治体や自然保護団体の独自規制がある場合もあるため要確認。
アクセス方法
出発地 | 移動手段 | 所要時間目安 |
---|---|---|
ミラノ | 車または電車+バス | 約4~5時間 |
ベネチア空港 | 車またはバス | 約3~4時間 |
ボルツァーノ | 電車または登山バス | 約1~2時間(山域により異なる) |
ドロミーティへはミラノやベネチアから車で向かうのが一般的で、自然の中を自由に移動できる利点があります。
鉄道やバスもありますが、撮影スポットを広く回るならレンタカーが便利です。

特にコルティナ・ダンペッツォ方面は登山・撮影の拠点として人気です
管理団体・問い合わせ先
名称 | ドロミーティ・ユネスコ財団 (Fondazione Dolomiti UNESCO) |
住所 | Loc. Acquabona, 30I – 32043, Cortina d’Ampezzo (BL) |
連絡先 | +39 0436 867395 / info@dolomitiunesco.info |
公式Webサイト | https://www.dolomitiunesco.info/ |
コロッセオとフォロ・ロマーノ(Colosseo e Foro Romano)|ラツィオ州・ローマ市

ローマの中心部にそびえる「コロッセオ」は、古代ローマ時代に建設された円形闘技場で西暦80年に完成したとされ、剣闘士の戦いや猛獣との戦いなどが繰り広げられた場所として知られてます。
また、隣に広がる「フォロ・ロマーノ」は、ローマ帝国の政治・宗教・経済の中心地であり、神殿跡や元老院、凱旋門などが点在しており、当時の面影を垣間見ることができるでしょう。
この一帯はまさに歴史が生きる都市であり、古代の壮大な遺構が近代都市に溶け込む風景は、上空からの視点でこそのスケール感が伝わります。
ただし、文化財の保護とセキュリティの観点から、ドローン撮影にあたっては厳格なルールが敷かれていることを忘れてはなりません。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
時期 | 3月~5月、10月(夏の観光ラッシュと酷暑を避けられる) |
時間帯 | 午前6時〜8時/夕方17時〜19時(光と影のコントラストが美しい) |
気象条件 | 晴天・湿度が低い日が理想 |
風の強さ | 市街地内は比較的安定しているが、朝の方が静か |
特に映える要素 | コロッセオの円形構造、フォロ・ロマーノの神殿列、光の陰影 |
特に日の出直後の柔らかい光が、古代石造の質感を際立たせます。

午後は観光客が多く、飛行制限が厳しくなるため早朝の時間帯が狙い目です
ドローン撮影時の注意点
- コロッセオ周辺はイタリア文化財保護法に基づき無許可の飛行が原則禁止。
- 撮影にはENAC(民間航空局)だけでなく、文化財保護監督局(Soprintendenza)への申請が必要。
- 軍・警察施設も近いため、飛行禁止空域(No-Fly Zone)に指定されているエリアが多い。
- 許可を得ていても人混みの上空、建造物から一定距離未満の飛行は禁止。
- 観光客やガイドツアーとの接触を避けるため、夜明け直後の飛行が安全かつ現実的。
アクセス方法
出発地 | 移動手段 | 所要時間目安 |
---|---|---|
ローマ・テルミニ駅 | 地下鉄B線 → Colosseo駅 | 約5分 |
フィウミチーノ空港 | 電車またはバス→地下鉄 | 約50〜70分 |
ナポリなど地方都市 | 高速鉄道Frecciarossa | 約1〜2時間 |
ローマのコロッセオ周辺は交通網が発達しており、テルミニ駅から地下鉄で数分でアクセス可能です。
市内観光の合間に立ち寄れるロケーションなので、計画が立てやすいでしょう。

Colosseo駅の出口を出れば、すぐ目の前にコロッセオが現れる立地の良さも魅力
管理団体・問い合わせ先
名称 | コロッセオ考古学公園局 (Parco archeologico del Colosseo) |
住所 | Piazza S. Maria Nova, 53, 00186 Roma RM, Italy |
連絡先 | +39 06 2111 5843 |
公式Webサイト | https://ticketing.colosseo.it/ |
ヴェネツィア(Venezia)|ヴェネト州

アドリア海に浮かぶ水の都・ヴェネツィアは、118もの小島と400以上の橋によって構成される独特な都市です。かつて海の共和国として地中海交易を支配した歴史を持ち、華やかなゴシック建築と運河に象徴される文化の交差点。特にサン・マルコ広場やリアルト橋周辺は、芸術と歴史が凝縮されたエリアとして知られます。
歩くたびに風景が変わるヴェネツィアは上空から見るとまた異なる一面を見ることができ、建物の連なりや入り組んだ水路の配置は、ドローンならではの視点でこそ魅力が引き立ちます。ただしヴェネツィアは観光保護区域に指定されており、空撮には特別な配慮と許可が必要です。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
時期 | 4月〜6月、9月〜10月(過ごしやすく、霧の発生が少ない) |
時間帯 | 午前6時〜8時(観光客が少なく、運河が静か) |
気象条件 | 曇天よりも晴天が理想。反射と色彩が強調される |
風の強さ | 運河沿いは風が抜けやすいため、飛行前に現地の風速確認が必須 |
特に映える要素 | 水路の網のような配置、島の輪郭、赤茶の屋根と碧い水のコントラスト |
ヴェネツィアでは高潮(アックア・アルタ)による冠水が、秋冬に発生する場合があります。

訪問時期は慎重に選びましょう
ドローン撮影時の注意点
- ヴェネツィア市は文化財保護区域に該当し、原則としてドローン飛行は禁止されています。
- 撮影目的に関わらず、ENACとヴェネツィア市の許可を個別に取得する必要あり。
- 島内ではGPSの誤差が出やすく、屋根や狭路への衝突リスクが高いため自動航行は非推奨。
- ゴンドラや水上バスなどの運行を妨げないよう、飛行高度と時間帯には十分な配慮が必要。
- ドローン飛行を希望する場合は、ラグーナ外周部や周辺の離島での撮影が現実的。
アクセス方法
出発地 | 移動手段 | 所要時間目安 |
---|---|---|
ヴェネツィア・テッセラ空港 | 空港バスまたは水上タクシー | 約20〜30分 |
ミラノまたはフィレンツェ | 高速鉄道(Frecciarossa) | 約2〜2.5時間 |
トレヴィーゾ空港 | バスまたは列車 | 約40〜50分 |
ヴェネツィア市内へは空港からバスまたは水上タクシーでアクセスできます。
周囲の島々やラグーナ(潟)への撮影も検討する場合、早朝の移動がスムーズです。

観光エリアに直結する水上交通網が発達しており、移動も風情があります
管理団体・問い合わせ先
名称 | ヴェネツィア市庁 (Comune di Venezia) |
住所 | San Marco 4136 |
連絡先 | (+39) 041 041 |
公式Webサイト | https://www.comune.venezia.it/ |
トスカーナの田園地帯(Toscana Countryside)|トスカーナ州

トスカーナ州は、イタリア中部に位置し、ルネサンスの発祥地として名高いフィレンツェを中心に、歴史と芸術、そして豊かな自然が共存する地域です。中でもモンタルチーノやピエンツァ、サン・クイーリコ・ドルチャといった丘陵地帯は、糸杉の並木道、起伏に富んだ小麦畑、石造りの村落など、絵画のような風景が広がります。
この地域の景観は農耕と人々の暮らしが調和して生み出したものであり、自然遺産というより文化的景観として高く評価されています。ドローンを使うことで、地形の美しい連なりや畑の模様、光の変化による風景の表情まで繊細に切り取ることができます。
撮影に適した時期・時間帯・気象条件
時期 | 5月〜6月(緑豊かな初夏)/9月〜10月(収穫期の黄金色) |
時間帯 | 午前6時〜9時/夕方16時〜18時(斜光で立体感が出やすい) |
気象条件 | 快晴または薄曇り(コントラストが美しい) |
風の強さ | 丘陵部は午後に風が出やすい。早朝が安定 |
特に映える要素 | 糸杉の道、渦を巻くような畑の模様、遠景に浮かぶ村落 |
朝は霧が発生する場合もあり、幻想的な風景を撮影できるチャンスです。

特にピエンツァ周辺では、霧が谷を流れる「霧の川」現象が見られることも
ドローン撮影時の注意点
- トスカーナ全体はドローン飛行可能なエリアが多いが、都市部や観光施設周辺では許可が必要。
- ぶどう畑やオリーブ畑の上空を飛行する際は、所有者の敷地内である可能性を考慮して事前確認を。
- 農作業中のトラクターや作業者の妨げにならないよう、飛行エリアを事前に目視で確認する。
- 国道や鉄道などの上空飛行は禁止。交通インフラに近いエリアは要注意。
- 撮影内容が商用目的の場合、ENACと地域自治体の両方への届け出が求められる。
アクセス方法
出発地 | 移動手段 | 所要時間目安 |
---|---|---|
フィレンツェ | 車またはローカル列車 | 約1〜2時間 |
ローマ | 高速鉄道+レンタカー | 約2〜3時間 |
シエナ | ローカルバスまたは車 | 約1時間 |
トスカーナの田園地帯を巡るにはレンタカーが便利で、小さな村を自由に訪れることができます。
特にピエンツァやモンタルチーノといった町は撮影拠点としても最適です。

鉄道やバスも利用可能ですが、本数が限られるため計画的な行動が求められます
管理団体・問い合わせ先
名称 | トスカーナ州観光局 (Toscana Promozione Turistica) |
住所 | Via Vittorio Emanuele II, 62, 50134 Firenze FI, Italy |
連絡先 | +39 055 462801 |
公式Webサイト | http://www.toscanapromozione.it/ |
まとめ
イタリアには、海辺の村や山岳地帯、古代遺跡や田園風景まで、ドローンでしか見られない絶景がたくさんあります。
今回は、撮影におすすめのスポットを5つ厳選し、それぞれの特徴やベストな撮影タイミング、注意点まで丁寧にご紹介しました。
イタリアでドローンを飛ばしてみたい…そう思った方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼参考URL
ENAC(イタリア民間航空局)公式サイト
Parco Nazionale delle Cinque Terre
Fondazione Dolomiti UNESCO
Comune di Venezia
Toscana Promozione Turistica
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