ドローン墜落事故における原因分析と緊急時の7大対応、回避のための予防策と法的責任を徹底解説

ドローン墜落事故における原因分析と緊急時の7大対応、回避のための予防策と法的責任のサムネ

もし自分のドローンが墜落したら?」「どこに、何を報告すべきか?

こうした疑問や不安は、ドローン操縦者にとって避けて通れない課題です。

本記事では、ドローン事故の主要な原因を徹底的に分析し、墜落を未然に防ぐための具体的な予防策、さらには事故発生時の緊急対応手順操縦者が負う法的責任について、日本の法令に基づいて網羅的に解説します。

※本記事は2025年10月時点の情報を参考に作成しています。

なぜドローンは墜落するのか?事故の主な原因と傾向

なぜドローンは墜落するのか?事故の主な原因と傾向の画像

 

ドローンの事故は、主に「操縦者」「機体・整備」「環境」の3つの要因が絡み合って発生します。

1. 操縦者に起因するヒューマンエラー

事故原因として報告が多いのが、操縦者自身のスキルや知識の不足です。

 

事故原因の傾向(統計上位)説明
操縦者のスキル不足基本操作や緊急時の対応ができない。
機体のメンテナンス不足プロペラやバッテリーの点検を怠る。
天候の変化風速や天候の急変を予期できなかった。
電波障害信号途絶エリアを事前に確認しなかった。

知識・スキル不足が招く具体的なトラブル

操縦者の知識不足は、基本的な操作の誤りから重大な墜落につながります。

例えば、意図しない極端なスティック操作でプロペラを強制停止させるCSCコマンドを起動させてしまい、墜落に至るケースがあります。

また、RTH(自動帰還)機能に過度に依存した結果、自動帰還経路が直線であることを理解せず、帰還途中の障害物に衝突させる設定ミスも多く見られます。

 

とっくり

GPSが使えない状況(ATTIモード)での制御が困難になることも、スキル不足の典型的な例でしょう

無理な飛行が招く具体的なトラブル

機体の性能や周囲の環境を無視した無理な飛行も、墜落の大きな原因となります。

高速飛行時に急に停止できず、障害物手前で衝突してしまうブレーキミスはドローン事故の代表例です。

また、機体を急降下させた際に、自らの下降気流に巻き込まれ、制御不能に陥る危険な現象であるボルテックス・リング・ステート(VRS)を引き起こす操作も、避けるべき無理な飛行の一つでしょう。

2. 機体・整備に起因するトラブル

ドローンの日常的なメンテナンス不足は、重大事故の直接的な原因になります。

 

  • プロペラの亀裂や取り付けの緩みは、飛行中に機体のバランスを崩壊させる
  • バッテリーの経年劣化や充電不足、本体の膨張は、飛行中に突然の電圧降下や飛行時間不足を招き、墜落リスクを高める
  • モーター内部に砂や埃が詰まったまま飛行させると、モーターの異常回転や故障につながる

 

とっくり

航空法では、ドローン飛行前の点検が義務づけられており、点検を怠った場合は法令違反となります

3. 環境要因による制御不能リスク

外部環境の影響で、操縦者の意図に反してドローンの制御が奪われるケースです。

 

外部環境の1例
  • 電波干渉: 高圧送電線やWi-Fi密集地など、電波が入り乱れる場所では、コントローラーからの信号が途絶する可能性が高くなる
  • 電磁ノイズ: 変電所や鉄道設備などからの強い電磁ノイズは、ドローンのGPSやコンパスに誤作動を引き起こし、制御を困難にさせる
  • 強風 ドローンの運用限界を超える風速(一般的に5〜15m/s)や、突風に煽られることで機体が流され、衝突・墜落に至りやすい
  • 降雨・降雪: 防水仕様ではない機体は、雨水が内部のモーターや回路に侵入し、ショートや故障の原因となる
  • 低温・高温: 極端な温度環境下では、バッテリー性能が低下し、予期せぬ電圧降下による墜落リスクが高まる

ドローン墜落を未然に防ぐ!事故回避のための具体的予防策

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事故回避の最善策は操縦者のスキルアップであることは、多くの統計で示されています。

不測の事態に冷静に対処できる能力こそが、ドローン事故を防ぐ重要な鍵です。

1. 操縦者のスキルと知識の向上

資格取得を通じた知識と技能の標準化

2022年12月より導入された国家資格制度(一等・二等)は、ドローン操縦者に求められる知識と技能を国が定めた基準に沿って標準化するものです。

民間スクール(登録講習機関)で体系的に学習し、独学では難しい複雑な航空法や関連法規の理解を深めることができます。

 

とっくり

資格取得プロセスを通じて、飛行に必要な基礎理論、機体構造、気象学といった専門知識を習得し、安全かつ合法的な運用能力を証明できるようになるでしょう

アシスタント(補助者)の適切な配置

ドローンを飛行させる際、操縦者はカメラ映像や機体の動きに集中しがちで、周囲の状況確認が疎かになる視野狭窄に陥りやすい傾向があります。

視野狭窄を防ぐため、操縦者とは別に、障害物や急な天候変化、着陸点などを確認する補助者の配置が安全性を大幅に向上させます。

 

とっくり

アシスタントは、操縦者と連携できる距離に配置し、第三者の立ち入りや危険要因について常に監視・報告する役割を担います

ATTIモードなどでの緊急時訓練

GPS信号は、ビル街や山間部、電波干渉エリアなどで突然途絶するリスクがあります。

日頃から意図的にATTIモードでのホバリングや移動訓練を繰り返すことは、緊急時パニックに陥ることなく機体制御を維持するための実戦的な対応力を高める上で、非常に有効な予防策となるでしょう。

 

とっくり

GPS機能に頼った飛行から、制御が難しいATTIモードに切り替わった際、機体を安定してコントロールする能力が求められます

2. 飛行前の「4大チェック」と準備

機体トラブルや環境要因による事故を防ぐには、飛行前の徹底した点検が不可欠です。

 

チェック項目具体的な確認内容対策・ポイント
機体プロペラの亀裂/緩み、モーターの異物混入、
センサー類の正常作動。
飛行後のメンテナンスを欠かさず行い、
機体の健全性を保つ。
バッテリー残量表示と充電状況、本体の膨張・破損がないか。バッテリー残量は余裕をもって確認し、
30%程度を目安に帰還させる計画が必要。
環境飛行ルート上の障害物(木、電線)、他のドローンの有無、土地の所有者への通報/確認飛行前に地図や現地で障害物を確認し、
危険な接近を回避する。
電波高圧線、基地局、変電所などの電波干渉エリアがないか。事前に電磁ノイズ源を把握し、
飛行経路の選定が重要。

3. 安全のための飛行判断:油断せず過信しない

事前の準備を万全にしても、現場での判断力が事故を分けることがあります。

天候の急変やバッテリーの減り具合など、「まだ大丈夫」といった油断を排除する判断力が求められます。

 

とっくり

G天候が悪化する可能性がある場合は、即座に飛行を中止する勇気を持ちましょう

ドローン事故発生時の7つのステップ

ドローン事故発生時の7つのステップの画像

 

万が一ドローンの墜落や衝突事故が発生した際、パニックにならず冷静な行動が、二次被害を防ぎ、責任を最小限に抑える上で極めて重要です。

STEP 1: 負傷者の救護活動(最優先義務)

STEP 1: 負傷者の救護活動(最優先義務)の画像

  • ただちに飛行を中止し、負傷者がいる場合は人命の確保が最優先です。
  • 119番へ通報し救急車を要請し、救急隊到着までは可能な範囲で応急手当を行います。
  • 負傷者救護義務を怠った場合、航空法に基づき厳しく罰せられます。

STEP 2: 現場周囲の安全確保

STEP 2: 現場周囲の安全確保の画像

 

  • 二次災害を防ぐため、墜落した機体や破片に周囲の人が近づかないよう注意を促します。
  • 機体の電源をオフにし、バッテリーを取り外し、破片の周囲に立ち入り禁止区域を設定して安全を確保します。

STEP 3: 警察・消防への連絡

STEP 3: 警察・消防への連絡の画像

 

  • 警察(110番): 人身被害や物損事故(第三者の物件損壊)、公道への墜落など、第三者に被害が及んだ疑いがある場合は速やかに通報します。
  • 消防(119番): バッテリーの発火や火災が発生している場合は、ただちに連絡し消火活動を行います。

STEP 4: 事故の証拠保存

STEP 4: 事故の証拠保存の画像

 

  • 報告、捜査、保険請求に備えるため、現場の状況を詳細に記録します。
  • 損傷した機体、被害物件の破損状況、事故現場全体、周辺にある電波塔や高圧送電線などの環境要因を写真や動画で記録しましょう。

STEP 5: 国土交通省への報告義務の履行

STEP 5: 国土交通省への報告義務の履行の画像

航空法により、一定の事態が発生した場合は、国土交通省への報告が義務付けられています。

 

報告が必要な事態(航空法)概要報告方法
事故人の死亡または重傷、物件の損壊(第三者の自動車・建物など)、航空機との衝突または接触。DIPS 2.0で報告。
死傷事故はただちに電話で速報
重大インシデント人の軽傷、機体の制御不能、飛行中の発火
航空機との衝突の危険があった場合など。

STEP 6: 保険会社への連絡

STEP 6: 保険会社への連絡の画像

 

  • 事故状況を保険会社に速やかに連絡し、加入している対人・対物賠償責任保険などの適用が可能か確認します。

STEP 7: 再発防止策の策定

STEP 7: 再発防止策の策定の画像

 

  • 事故原因を徹底的に究明し、再発防止策の策定が操縦者や事業者に求められます。

ドローン事故で問われる法的責任とリスク

ドローン事故が発生した場合、操縦者や事業者は非常に重い法的責任を問われることになります。

1. 民事上の責任:高額賠償リスク

民事責任は、民法第709条に基づき、故意または過失によって他人の権利や利益を侵害した場合に損害賠償責任を負うものです。

過去には、建造物の修理費用だけでなく、治療費や慰謝料を含む高額な賠償が命じられた事例もあります。

 

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高額な賠償リスクから身を守るため、対人・対物賠償責任保険への加入は必須であり、ドローン運用における最低限の責任といえるでしょう

2. 刑事上の責任:懲役・罰金リスク

事故の状況によっては、以下の法律に基づき、刑事罰の対象となります。

主なものとして、航空法違反では、無許可での特定飛行、飛行前点検義務違反、救護義務違反、飲酒操縦などが該当します。

また、刑法が適用されるケースもあり、業務上過失致死傷罪や器物損壊罪が問われる可能性があります。

 

とっくり

重要施設周辺での飛行による小型無人機等飛行禁止法違反など、その他の法令違反も刑事罰の対象となります

まとめ

ドローン事故のほとんどが、操縦者の「確認不足」や「知識不足」といった人為的なミスに端を発しており、事故は誰にでも起こりうる現実を示しています。

確かな知識と技能(国家資格)を身につけ、飛行前の徹底した点検、万が一の事態に冷静に対処できる準備を整えること。

これこそが、ドローンの墜落事故を避け、安心してドローンを未来の産業に活用していくための、操縦者に課せられた責任でしょう。

 

ドローン事故予防策と緊急対応について
  • 事故原因は人為的ミス: 操縦者のスキル不足、整備不良、環境への不注意が事故の主な要因です。
  • 予防策は徹底した点検と訓練: 国家資格の取得、アシスタントの配置、飛行前の「4大チェック」(機体、バッテリー、環境、電波)が重要です。
  • 緊急時の対応は順守義務: 事故発生時は負傷者救護が最優先。警察、消防、そして国土交通省への報告(DIPS 2.0)は法令で定められた義務です。
  • 法的責任は重い: 事故を起こすと、民事(損害賠償)と刑事(航空法違反、刑法犯)の両方の責任を問われる可能性があるため、保険加入は必須です。

▼参考URL

国土交通省 航空局: 無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
国土交通省 航空局: 無人航空機に係る事故・重大インシデント報告の義務
警察庁: 小型無人機等飛行禁止法(ドローン規制法)関連情報
国土交通省 DIPS 2.0: ドローン情報基盤システム(事故報告・許可申請はこちらから)
気象庁: 飛行に影響を及ぼす突風や気象情報


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