「ドローンの操縦に使う『プロポ』って具体的に何?」「種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」と悩んでいませんか?
プロポ(送信機)は、ドローンの動きを左右する重要なデバイスですが、操作モードの違いや通信規格、さらには日本の法律に関わる技適マークや周波数帯など、購入前に知っておくべき知識は意外と複雑です。
今回は、プロポの基礎知識から構造、初心者でも失敗しない選び方のポイントに加え、産業用として注目される169MHz帯などの専門知識を丁寧に解説します。
※本記事は、2025年11月時点の情報を参考に作成しています。
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プロポの基本:送信機の役割と重要性

ドローンの操縦に使われるコントローラーは、正式名称である「プロポーショナル・システム(比例制御装置)」を略して、一般的に「プロポ」と呼ばれます。
操縦者がスティックを倒した量(角度)に比例(Proportional)して、ドローンのモーター出力や舵の切れ角を細かく制御する役割を持っています。
プロポ(送信機)から発信された電波による指令を、ドローン本体に搭載された受信機(レシーバー)が受け取ることで、機体は思い通りに動きます
プロポがドローンにもたらすメリット:スマートフォンでの操作の違い
近年ではスマートフォンやタブレットのアプリだけで操作できるドローンも増えていますが、プロポを使うことでより直感的で繊細な操縦が可能になります。
物理的なスティック操作は、指先の感覚で微妙な調整ができるため、空撮時の滑らかなカメラワークや、障害物を避ける際の機敏な動きを実現します。
多機能なプロポであれば、カメラの操作や飛行モードの切り替えなど、ドローンの持つ全機能を地上からコントロールできます
プロポの構造と機能:ドローンの動きを司る要素

ドローンの飛行は、基本的に4つの主要な動きの組み合わせで成り立っています。
プロポのスティック操作は、上記の動きを個別に、あるいは複合的に制御するために使われます。
| 操作用語 | 英語名 | 意味・動作 |
|---|---|---|
| スロットル | Throttle | プロペラの回転数を上げ下げし、機体を上昇・下降させます。 |
| エレベーター | Pitch | 機首を下げて前進、上げて後退させる前後移動の動きです。 |
| エルロン | Roll | 機体を左右に傾け、カニ歩きのように左右へ平行移動させます。 |
| ラダー | Yaw | その場で機体の向き(機首方向)を左右に回転させる動きです。 |
最初はどれか一つを動かすだけでも精一杯かもしれませんが、慣れてくると操作を無意識に組み合わせて、自由自在に空を飛び回れるようになるでしょう。
4つの操作はドローン操縦の基礎中の基礎であり、用語と実際の動きを頭の中で一致させることが上達への第一歩です
操縦スタイルを決めるプロポの操作モード(モード1とモード2)

プロポには、左右のスティックに「スロットル(上昇下降)」などの機能をどう割り当てるかを決める「モード」が存在します。
世界的に使われている配置と、日本独自の慣習的な配置があるため、購入前に理解しておく必要があります。
| モード名 | スロットル配置 | 特徴・主なユーザー層 |
|---|---|---|
| モード1 | 右スティック | 日本のラジコンヘリ愛好家に多い配置。古くからのユーザーはモード1が主流。 |
| モード2 | 左スティック | 海外製ドローンや実機のヘリに近い操作感。現在のドローンスクールの推奨。 |
一度どちらかのモードで指が慣れてしまうと、別のモードへ移行するのは非常に苦労します。
これからドローンを始める方は、通う予定のスクールが推奨しているモードや、自分がメインで使いたい機種がどちらに対応しているかを確認してから選ぶと良いでしょう
ドローンからの情報を受け取るテレメトリー機能
また、プロポは一方的に命令を送るだけではありません。
テレメトリー機能によって、ドローン側からの情報の受信ができ、バッテリー残量やGPSによる位置情報などが手元の画面で確認できます。
ドローンの安全な飛行管理が可能になります
日本の法律と安全に関わるプロポの通信知識

日本国内でプロポを使用する場合、必ず確認しなければならないのが「技適マーク(技術基準適合証明等のマーク)」です。
電波法に基づき、国内の技術基準に適合していることを証明するマークがないプロポを使用すると、電波法違反になります。
ドローン本体にも技適が必要なケース:FPV機能の注意点
注意すべきはプロポだけではありません。
ドローン本体が映像伝送(FPV)や機体情報をプロポに送り返す機能を持っている場合、ドローン本体も送信機とみなされるため、本体に技適マークが必要になります。
技適マークのない海外製ドローンを日本で飛ばすことは違法となる可能性が高いため、国内の法規制をクリアした製品を選びましょう
プロポの周波数帯(2.4GHz/5.8GHz)と資格の必要性

ドローンに使われる電波には種類があり、それぞれ利用条件が異なります。
一般的に使われる2.4GHz帯と高性能な5.7GHz/5.8GHz帯の違いを理解しておくことは、法律を守って安全に楽しむために不可欠です。
| 周波数帯 | 主な用途 | 免許・資格の必要性 |
|---|---|---|
| 2.4GHz帯 | 一般的な操縦・空撮 | 技適マークがあれば不要(Wi-Fiなどと同じ扱い)。 |
| 5.7/5.8GHz帯 | 高画質FPV・産業用 | 必要(アマチュア無線技士や陸上特殊無線技士など)。 |
手軽に趣味としてドローンを飛ばす場合は、免許不要な2.4GHz帯の製品を選ぶのが基本です。
一方、ドローンレースや本格的な業務で5GHz帯を使用する場合は、対応する無線従事者資格を取得し、無線局の開局申請を行う必要があります。
安全な飛行に不可欠なバインド機能と混信の回避
ドローンの操縦電波は、周囲の他のドローンやWi-Fi機器と干渉(混信)するリスクがあります。
これを防ぐために、特定のプロポと受信機を紐づける「バインド(Binding)」と呼ばれる機能があります。
バインドを行うことで、自分のプロポからの信号だけを機体が受け取るようになり、混信による暴走や墜落のリスクを低減できます
産業利用に特化した169MHz帯プロポの知識

物流やインフラ点検、災害調査などの産業分野では、より確実で途切れにくい通信が求められます。
そこで注目されているのが、総務省が制度化した「無人移動体画像伝送システム」に対応する169MHz帯プロポです。
- 電波干渉が少ない運用が管理された周波数帯であるため、他の通信機器との混信リスクが極めて低い
- 障害物に強い(回折性)電波が建物や地形などの障害物を回り込んで届く特性があり、山間部やビル陰でも通信が安定する
- 長距離伝送が可能最大1Wの高出力により、広範囲での運用が可能
169MHz帯域に対応した製品(例:TKKワークス製プロポなど)は、災害時の広域調査や物流など、失敗の許されない現場で真価を発揮します。
ただし、導入には第三級陸上特殊無線技士以上の資格と、JUTMなどの団体での運用調整が必須となるため、プロフェッショナル向けのシステムと言えるでしょう。
スムーズなドローン飛行のためのプロポ選びの重要ポイント
プロポ選びで複雑なのが通信プロトコルです。
通信プロトコルは、プロポとドローンが通信するための言語のようなものであり、たとえ同じ周波数(2.4GHz)であっても、プロトコルが異なれば操縦できません。
代表的なものには、フタバの「FASST」「S-FHSS」や、海外製の「DSM2」「Flysky」などがあります
使いやすさを追求する:操作感、サイズ、ボタン配置
プロポは長時間手に持つため、操作感や持ちやすさはスペック以上に重要です。
以下のポイントを参考に、自分に合ったものを選びましょう。
- サイズと重量自分の手の大きさに合っているか
- スティックの感触指に馴染むか、適度な抵抗感があるか
- スイッチやモニターの配置フライト中に視線を外さずに操作できる位置にあるか
特に、モニターと一体型になっているプロポは画面の視認性も重要なため、スマートフォンを取り付けるタイプはホルダーの安定性もチェックポイントになります。
可能であれば、ドローンショップなどの実店舗で実機を触ってみるのがベストです
また、機体が勝手に流れるのを補正するトリム調節機能や、複数の操作を連動させるミキシング機能などを活用すると、よりスムーズな飛行が可能になります。
主要なプロポの種類と選び方のヒント

国内・海外メーカーのプロポ:特徴とサポート体制
プロポ選びで迷ったら、まずはドローン業界を牽引する「DJI」と、日本のラジコン界の老舗「フタバ」の違いを知ることから始めましょう。
| メーカー | 特徴・強み | おすすめ対象者 |
|---|---|---|
| DJI (海外) | 世界シェアNo.1。機体とセット販売が多く設定が簡単。モニター内蔵型が主流で、スマートフォン不要のスタイリッシュな運用が可能。 | 初心者〜中級者 MavicシリーズなどDJI製ドローンをメインで使い、 手軽に空撮を楽しみたい人。 |
| フタバ (国内) | 双葉電子工業製。高精度なスティック操作と耐久性が魅力。日本語マニュアル完備で、修理などのアフターサポートも手厚い。 | 中級者〜上級者 産業用や自作機など、 信頼性と細かい操作感を追求したい人。 |
特にフタバは国内メーカーならではのサポート体制があり、トラブル時にも安心して相談できる点が長く愛される理由です
複数の機体に対応するマルチプロトコルプロポ
1台のプロポで、色々なメーカーのドローンを飛ばしたい場合には、マルチプロトコルプロポがおすすめです。
Jumperなどのメーカーから販売されており、複数の通信プロトコルに対応していますが、設定が複雑だったりマニュアルが英語だったりする場合が多いため、ある程度知識がある中級者向けと言えます。
初心者から上級者まで:チャンネル数の選び方
チャンネル数は、プロポで操作できる機能の数を表します。
自身の用途に合わせて、必要なチャンネル数を備えたモデルを選ぶことが大切です。
| チャンネル数 | 用途・レベル | 制御できる機能の例 |
|---|---|---|
| 4チャンネル | 初心者・トイドローン | 基本的な飛行操作(上下・前後・左右・旋回)のみ。 |
| 8〜10チャンネル | 中級者・空撮 | カメラのシャッター、ジンバル操作、フライトモード切替など。 |
| 14チャンネル以上 | 上級者・産業用 | 複雑な機体制御、ペイロード(積載物)の操作など。 |
将来的なステップアップを見越して、最初から8チャンネル以上のプロポを選んでおくと、長く使い続けられるためおすすめです
Q&A:ドローンのプロポに関するよくある疑問

Q1. 技適マークのないドローンを、技適付きのプロポで操作すれば合法ですか?
A. ドローン本体が電波を発しない(受信のみ)場合は合法の可能性がありますが、カメラ映像を送るFPV機能などが付いている場合、ドローン本体も送信機となるため、本体に技適マークがないと違法になる恐れがあります。
購入時には本体の技適マークの有無を必ず確認してください
Q2. 後から購入したプロポは既存のドローンとペアリングできますか?
A. 基本的には可能です。
ただし、ドローン本体とプロポのメーカーや通信プロトコルが一致している必要があります。
また、同じ商品名でも製造時期によって内部仕様が変わり、ペアリングできないケースも稀にあるため注意が必要です。
メーカーや販売店に確認するのが確実です
Q3. 技適マークのないプロポを買ってしまった場合、どうすればいいですか?
A. そのままでは日本国内で使用できません。
大手通販サイトで購入し、販売ページに「日本国内で使用不可」などの明確な記載がなかった場合は、販売店に返品や返金を相談してみるのも一つの手段です。
プロポを理解してドローン飛行の可能性を広げよう
プロポはドローンの操縦において、操縦者の意思を機体に伝える唯一のインターフェースです。
自分に合った操作感や機能、そして日本の法律に適合した製品を選ぶことが、安全で快適なドローンライフへの第一歩となります。
特に産業用途では、より信頼性の高い通信システムの選定が成功の鍵を握るでしょう。
- プロポは操縦の質を左右する重要なデバイスであり、自分に合った「操作感」が大切。
- 日本国内での利用には「技適マーク」が必須であり、違反すると法的な罰則がある。
- 操作モード(モード1/2)や周波数帯(2.4GHz/5.7GHz/169MHz)は用途に応じて選ぶ。
- 産業用ドローンでは、干渉に強く長距離通信が可能な169MHz帯の活用が進んでいる。
- 将来の拡張性を考慮し、チャンネル数や対応プロトコルを確認しての購入が推奨される。
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